学位
-
博士（経済学） （ 横浜国立大学 ）
-
修士（経済学） （ 横浜国立大学 ）
学歴
-
2011年3月
横浜国立大学 国際社会科学研究科 グローバル経済専攻 博士後期 修了
-
2008年3月
横浜国立大学 国際社会科学研究科 経済学専攻 博士前期 修了
-
2006年3月
法政大学 経済学部 経済学科 卒業
経歴
-
2025年4月 - 現在
中央大学 経済学部 准教授
-
2022年4月 - 2025年3月
法政大学 社会学部 兼任講師
-
2018年4月 - 2025年3月
帝京大学 経済学部経済学科 准教授
-
2019年4月 - 2024年3月
立教大学 法学部 兼任講師
-
2020年4月 - 2021年3月
立教大学 経済学部 兼任講師
-
2014年4月 - 2018年3月
帝京大学 経済学部経済学科 講師
-
2014年4月 - 2015年3月
東京経済大学 非常勤講師
-
2011年4月 - 2014年3月
帝京大学 経済学部経済学科 助教
-
2011年4月 - 2012年3月
聖学院大学 非常勤講師
所属学協会
-
2009年5月 - 現在
日本地方財政学会
-
2008年4月 - 現在
日本財政学会
-
2018年 -
Social Science History Association
研究キーワード
-
福祉国家
-
政府間財政関係
-
財政調整制度
-
普遍主義
-
再分配政策
-
財政社会学
-
財政学
-
地方財政
-
自殺
研究分野
-
人文・社会 / 公共経済、労働経済 / 財政学
論文
-
地方自治体の多様性と地方税に関するノート : 類似団体区分別の地方税統計・産業構造・職業構造の分布に注目して 招待
古市 将人
地方税 75 ( 6 ) 2 - 19 2024年6月
-
地方分与税制度導入以前の都市財政
宮﨑 雅人, 安藤 道人, 古市 将人, 倉地 真太郎
自治総研 49 ( 11 ) 1 - 24 2023年11月
-
自殺率の変化から考察するコロナ危機と財政の役割 : 2015年・2020年人口動態職業・産業別統計を用いた寄与度分解 招待
古市 将人
地方財政 62 ( 10 ) 4 - 15 2023年10月
-
雇用保険と生活保護の狭間の所得保障ニーズへの政策的対応：コロナ禍の住居確保給付金・特例貸付と三層のセーフティネット 招待
安藤 道人, 古市 将人, 大西 連
社会保障研究 7 ( 3 ) 246 - 261 2022年12月
-
戦前日本の自殺率の変化と道府県間自殺率格差に関する分析―1884～1941 年の自殺統計による分析― 招待
古市将人
経済志林 89 ( 3 ) 253 - 289 2022年3月
-
The association of COVID-19 employment shocks with suicide and safety net use: An early-stage investigation. 査読 国際誌
Michihito Ando, Masato Furuichi
PLOS ONE 17 ( 3 ) e0264829 2022年3月
-
Does universal long-term care insurance boost female labor force participation? Macro-level evidence 査読
Michihito Ando, Masato Furuichi, Yoshihiro Kaneko
IZA Journal of Labor Policy 11 ( 1 ) 2021年6月
-
財政調整制度導入以前の地方財政―1883～1917年の道府県・市・町村財政の検証―
安藤 道人, 古市 将人, 宮﨑 雅人
立教経済学研究 74 ( 1 ) 59 - 91 2020年7月
-
「スウェーデンにおけるコミューンの在宅育児手当制度の分析―自治体類型・学歴別のコミューンの平均所得に注目して」 査読
古市将人
日本地方財政学会研究叢書 ( 26 ) 123 - 142 2019年3月
-
財政と制度 : 予算編成によるニーズ捕捉の現代的意義 (特集 財政学の批判的検討)
古市 将人
三田学会雑誌 107 ( 4 ) 57 - 67 2015年1月
-
スウェーデンにおける財政調整制度形成過程の分析 : 税平衡交付金制度の交付方式に着目して 査読
古市 将人
地方財政 51 ( 12 ) 113 - 136 2012年12月
-
現物給付供給に地方政府の課税能力と租税構造が与える影響について--OECD18カ国のパネルデータを用いた実証分析 査読
古市 将人
季刊社会保障研究 46 ( 3 ) 290 - 300 2010年12月
-
地方累進税の国税への統廃合にみる戦間期スウェーデンの税平衡化問題
古市将人
日本地方財政学会研究叢書 ( 17 ) 190 - 209 2010年3月
書籍等出版物
-
高端正幸, 近藤康史, 佐藤滋, 西岡晋編（ 担当： 分担執筆 範囲: 第1章第3節「現物給付の受益に関する定量的把握とその支持調達について」(第1章は佐藤滋との共著、pp.1-12）、第13章 「スウェーデン財政の構造変化と人々の分断 2000年代の所得データ及び国際世論調査を用いた分析」、pp.233-249.）
ナカニシヤ出版 2023年7月 （ ISBN:4779517494 ）
-
財政社会学とは何か : 危機の学から分析の学へ
井手, 英策, 倉地, 真太郎, 佐藤, 滋, 古市, 将人, 村松, 怜, 茂住、政一郎（ 担当： 共著 範囲: 第５章「 財政と制度──財政統計分析と財政の意思決定過程から考察する」、pp.115-144.）
有斐閣 2022年12月 （ ISBN:9784641166127 ）
-
福祉財政
高端正幸, 伊集守直編（ 担当： 分担執筆 範囲: 第15章「スウェーデンの福祉財政―地方自治と普遍主義に基づく福祉財政の苦闘」、pp.235-249.）
ミネルヴァ書房 2018年9月 （ ISBN:9784623083695 ）
-
分断社会を終わらせる:「だれもが受益者」という財政戦略 (筑摩選書)
井手英策, 古市将人, 宮﨑雅人（ 担当： 共著 範囲: 三人による共著である。）
筑摩書房 2016年1月 （ ISBN:4480016333 ）
-
租税抵抗の財政学――信頼と合意に基づく社会へ (シリーズ 現代経済の展望)
佐藤 滋, 古市 将人（ 担当： 共著 範囲: 第3章「再分配機能を喪失していく日本の租税構造」、 第4章第3節「スウェーデンにおける租税抵抗」、 第5章「人びとを排除しない普遍的な財政制度へ」）
岩波書店 2014年10月 （ ISBN:4000287362 ）
-
日本財政の現代史Ⅲ 構造改革とその行き詰まり 2001年～
小西砂千夫編（ 担当： 分担執筆 範囲: 第8章「社会保障政策の展開過程 社会保障の機能強化と負担拡大の正当化論」、pp.173-194.第12章「北欧諸国の財政運営 デンマークとスウェーデンを中心に」（倉地真太郎との共著）、pp.265-285.）
有斐閣 2014年5月 （ ISBN:9784641164420 ）
-
危機と再建の比較財政史
井手英策編著（ 担当： 分担執筆 範囲: 第9章「スウェーデンの財政再建と予算制度改革―九六年予算法制定を中心に―」（伊集守直との共著）、第10章「日本における財政赤字形成と社会保障財源選択―国際比較による帰結―」）
ミネルヴァ書房 2013年6月 （ ISBN:9784623065790 ）
MISC
-
1980年代のスウェーデンにおける財政調整制度改正過程の分析：1980～1985年の政府委員会と地方自治体の議論に着目して
古市将人
中央大学経済研究所Discussion Paper ( 413 ) 1 - 18 2025年8月
-
令和７年度普通交付税の算定方法の改正等に関する想定問答 招待
古市将人
地方財務 / ぎょうせい 編 ( 849 ) 2 - 17 2025年3月
-
医療費自己負担増は高齢者の生活水準にどのような影響を与えるか?—先行研究からの示唆と今後の課題— 招待
安藤 道人, 古市 将人
生活経済政策 / 「生活経済政策」編集委員会 編 ( 329 ) 18 - 24 2024年5月
-
古市 将人
地方議会人 54 ( 10 ) 18 - 19 2024年3月
-
書評：横山純一『北欧福祉国家と国庫補助金 ─国庫補助金改革とフィンランド福祉国家の変容』 招待
古市将人
日本地方財政学会研究叢書 ( 31 ) 175 - 180 2024年3月
-
生活不安と社会保障の論点 招待
古市 将人
世界 ( 979 ) 151 - 159 2024年3月
-
Discontinuous or Kinked Response? Dynamics of Unemployment Insurance and Public Assistance under the COVID-19 Crisis
Michihito Ando, Masato Furuichi, Hayato Kanayama
SocArXiv 2023年11月
-
令和6年度仮試算と地方財政の展望 招待
古市 将人
地方財務 / ぎょうせい 編 ( 833 ) 2 - 17 2023年11月
-
基本方針2022と地方財政との関係 招待
古市 将人
地方財務 / ぎょうせい 編 ( 818 ) 2 - 20 2022年8月
-
古市 将人
地方財務 ( 811 ) 50 - 55 2022年1月
-
古市 将人
生活経済政策 ( 274 ) 23 - 27 2019年10月
-
中間層と福祉国家：税・社会保険料・社会保障の再分配効果の諸研究の検討 招待
安藤道人, 古市将人
DIO 32 ( 6 ) 14 - 18 2019年6月
-
書評と紹介 下野恵子著『「所得増税」の経済分析 : 日本における財政再建と格差縮小』 招待
古市 将人
大原社会問題研究所雑誌 713 69 - 73 2018年3月
-
下水道事業における地方公営企業法適用推進とその実態について―合意調達を支える情報に注目して
古市将人
公営企業の経営戦略、法適用化、広域連携の取組、経営分析手法等に関する調査報告書 49 - 76 2018年3月
-
下水道事業・簡易水道事業における地方公営企業法適用推進に関する取り組み事例
古市将人
公営企業の経営戦略、法適用化、広域連携の取組等に関する調査報告書 47 - 79 2017年3月
-
租税への合意と財政に対する信頼──日本における租税への忌避感の背景について── 招待
古市 将人
生活協同組合研究 ( 485 ) 39 - 46 2016年6月
-
古市将人
全国知事会 自主調査研究委託事業調査研究報告書 2016年3月
-
学者に聞け! 視点争点 再分配政策が成功するには規模が重要 招待
古市 将人
エコノミスト 94 ( 1 ) 60 - 61 2016年1月
-
学者に聞け! 視点争点 軽減税率が社会保障を制約する恐れ 招待
古市 将人
エコノミスト 93 ( 47 ) 52 - 53 2015年11月
-
学者に聞け! 視点争点 所得再分配政策の充実が必要 招待
古市 将人
エコノミスト 93 ( 42 ) 52 - 53 2015年10月
-
学者に聞け! 視点争点 社会保障制度を支えられる所得税に 招待
古市 将人
エコノミスト 93 ( 36 ) 54 - 55 2015年9月
-
学者に聞け! 視点争点 軽減税率は「租税抵抗」を緩和しない 招待
古市 将人
エコノミスト 93 ( 31 ) 58 - 59 2015年8月
-
学者に聞け! 視点争点 財政の存在意義から考える財政健全化 招待
古市 将人
エコノミスト 93 ( 26 ) 52 - 53 2015年6月
-
スウェーデンの財政構造にみる普遍主義 招待
古市 将人
生活経済政策 ( 210 ) 22 - 26 2014年6月
-
先進国における財政再建への挑戦(vol.11)1990年代のスウェーデンにおける財政再建と予算制度改革 招待
伊集 守直, 古市 将人
生活経済政策 ( 206 ) 31 - 35 2014年2月
講演・口頭発表等
-
Fiscal Austerity and Suicide: The Impact of Sudden Cuts to Local Government Expenditures in Japan
Michihito Ando, Masato Furuichi
31th International Research Seminar on Issues in Social Security ( Sigtuna, Sweden ) 2025年6月 Foundation for International Studies on Social Security（FISS）
-
長期の財政支出の変化を説明する難しさについて ―1920-2000年の地方自治体統計による「土建国家」の就業構造の分析 招待
古市将人
2024年度 日本政治学会総会・研究大会 ( 名古屋大学 ) 2024年10月 日本政治学会
-
「土建国家」の雇用保護に関する考察—地方自治体統計を用いた分析 招待
古市将人
社会保障と財政ワークショップ ( 立教大学池袋キャンパス （オンライン併用） ) 2024年9月 立教大学経済研究所
-
「土建国家」形成期における就業構造の分析 －1920-1970年の都道府県・市町村別統計による分析－
古市将人
日本地方財政学会第32回大会 ( 慶応義塾大学 ) 2024年5月 日本地方財政学会
-
Does an expansionary fiscal policy prevent suicide? Evidence from the Great Depression
古市将人, 安藤道人
日本地方財政学会第31回大会 ( 名古屋市立大学 ) 2023年6月 日本地方財政学会
-
Does an expansionary fiscal policy prevent suicide? Evidence from the Great Depression
古市将人, 安藤道人
日本財政学会第78回大会 ( 立命館大学 開催方式：オンライン大会 ) 2021年10月 日本財政学会
-
The Evolution of Local Public Finance without Fiscal Equalization: Evidence from Local Government Historical Statistics in Japan from 1887 to 1935 国際会議
Masato Furuichi
Social Science History Association 2019 Annual Meeting ( Palmer House Hilton(Chicago,USA) ) 2019年11月 Social Science History Association
-
スウェーデン財政の構造変化と人々の分断 招待
古市将人
公共政策学会第23回研究大会 ( 追手門学院大学 ) 2019年6月 公共政策学会
-
歳出削減と就労促進政策はスウェーデン社会を分断させたのか？―2000年代のコミューン別所得データ及び国際世論調査を用いた分析―
古市将人
日本地方財政学会第27回 ( 新潟市朱鷺メッセ ) 2019年6月 日本地方財政学会
-
The Evolution of Regional Inequality in Sweden from 1930 to 1990 国際会議
Masato Furuichi
Social Science History Association 2018 Annual Meeting ( Hyatt Regency (Phoenix USA) ) 2018年11月 Social Science History Association
-
歳出削減下のスウェーデンにおける地方政府の再分配政策の分析 1991年以降の自治体財政と自治体別所得格差に注目して
古市将人
日本地方財政学会第26回大会 ( 甲南大学 ) 2018年6月 日本地方財政学会
-
Does income inequality constrain local government policies? : Taxing and spending patterns in Swedish local government, 1922–1992
古市将人
日本財政学会第74回大会 ( 立教大学 ) 2017年9月 日本財政学会
-
共通の利益、再分配、ニーズ―支出と負担の正当化論の検討―
古市将人
日本財政学会第72回大会 ( 中央大学 ) 2015年10月 日本財政学会
-
1980年代のスウェーデンの財政調整制度改正過程の分析―地方自治と公共サービスの地域差の緊張関係に注目して―
古市将人
日本地方財政学会第23回大会 ( 関東学院大学 ) 2015年5月 日本地方財政学会
-
財政再建下における「福祉の普遍化」の定着過程の分析
古市将人
日本地方財政学会第21回大会 ( 専修大学 ) 2013年5月 日本地方財政学会
-
日本における財政赤字形成と社会保障財源選択の関係とその帰結 ―国際比較を念頭に
古市将人
日本地方財政学会第20回大会 ( 立命館大学 ) 2012年5月 日本地方財政学会
-
1980年代スウェーデンの財政再建の歴史的文脈 —1990 年代との差異に注目して
古市将人, 伊集守直との連名, 報告者は古市
日本財政学会第68回大会 ( 成城大学 ) 2011年10月 日本財政学会
-
戦後スウェーデンにおける地方政府による福祉政策の拡大と地方税率格差
古市将人
日本地方財政学会第18回大会 ( 青山学院大学 ) 2010年6月 日本地方財政学会
-
戦間期におけるスウェーデン地方税財政について
古市将人
日本地方財政学会第17回大会 ( 関西大学 ) 2009年5月 日本地方財政学会
-
戦間期スウェーデンにおける地方税財政：日本・イギリスとの財政比較を念頭に
古市将人
日本財政学会第65回大会 ( 京都大学 ) 2008年10月 日本財政学会
受賞
-
第11回佐藤賞（論文の部）
2011年 日本地方財政学会 地方累進税の国税への統廃合にみる戦間期スウェーデンの税平衡化問題
共同研究・競争的資金等の研究課題
-
セーフティネットと自殺率：2000年代の緊縮政策とコロナ禍の政策に注目をして
研究課題/領域番号：23K01442 2023年4月 - 2026年3月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 帝京大学
古市 将人, 安藤 道人
配分額：4680000円 （ 直接経費：3600000円 、 間接経費：1080000円 ）
-
戦前日本における都市財政の研究
研究課題/領域番号：20H01508 2020年4月 - 2023年3月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 埼玉大学
宮崎 雅人, 安藤 道人, 古市 将人, 倉地 真太郎
配分額：17420000円 （ 直接経費：13400000円 、 間接経費：4020000円 ）
本研究は戦前の日本を対象とした都市財政研究の限界を踏まえ，公益財団法人後藤・安田記念東京都市研究所の市政専門図書館が所有する歴史的に大変貴重な都市歳入歳出決算書（以下，都市決算書）を用いることとしている。この都市決算書は1922（大正11）年度から1955（昭和30）年度頃までの各都市の歳入歳出決算を収録しており，他機関で所有するところはなく，「図書」ではないために国会図書館にも納められていない貴重な資料である。
2021年度においても，前年度に引き続き市政専門図書館と外部業者の協力を得て，都市決算書のデジタル化を行った。今年度は戦前分すべてをデジタル化することができた。
資料のデジタル化を終えた後，掲載されているデータの一部をテキスト化し，分析に活用できる形にした。科研費予算との兼ね合いで，1939年度までについてテキスト化することができたが，1940～1945年度分については次年度に持ち越さざるを得なかった。
したがって，パネルデータの構築についてはまだ終えることができていないが，1922～1939年度までについては，おおよそ分析可能な状態となった。特に1926～1927年度にかけて行われた「地方税整理」（地方税制度の大幅な変更）がこの期間に含まれているため，重要な制度改革が都市財政に与えた影響について明らかにすることが準備は整っている。また，我が国における本格的な財政調整制度が導入される直前の1939年度までのデータが分析に利用可能であるため，制度導入以前の都市財政についても同様である。 -
緊縮政策と自殺・死亡―1930年代と50年代の地方財政緊縮の社会的影響の因果分析
研究課題/領域番号：19K01723 2019年4月 - 2023年3月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 帝京大学
古市 将人, 安藤 道人
配分額：4420000円 （ 直接経費：3400000円 、 間接経費：1020000円 ）
本年度は、昨年度に実施した分析の継続、先行研究の検討、学会報告、研究成果の公表に取り組んだ。
主に、2つの成果がある。まず、戦前の地方財政支出と自殺率との関係を分析した研究について、学会報告をした。これまでの研究期間において、主に2つのことを実施した。まず、戦前の道府県自殺統計を中心に、道府県パネルデータを整備した。次に、そのデータを用いて、戦前の地方財政支出と自殺率との関係を分析してきた。特に、中央政府の政策によって急増した地方財政支出に注目をした。
以上の成果を踏まえて、本年度は、基本的な分析結果の頑健性や解釈について、分担者と協議を重ねた。そして、戦前を対象とした研究成果を2021年10月23日の日本財政学会にて発表をした。学会当日の研究報告のタイトルは、学会プログラム記載のタイトルから変更をした。そのため、実績欄に記載しているタイトルは、当日の研究報告のタイトルにしている。学会プログラム記載のタイトルは、実績欄にも書いている。
学会報告において、分析結果に対して、討論者から有益なコメントをもらうことができた。分析結果を解釈するために、道府県の特徴や当時の政策に関する調査を進めた。その作業から、処置変数とアウトカムとの関係をより理解するために必要な課題が明らかになってきた。新たに判明した課題に関する調査分析を現在進めている。また、分析結果の頑健性を確認するための方法についても分担者と協議をした。例えば、新たに整備したデータを用いて分析結果の頑健性のチェックを行った。また、これらの成果を踏まえて、研究内容をワーキングペーパーにするための準備を進めた。
第2に、戦前の自殺率の推移について分析を行い、その内容の一部を論文として、法政大学経済学部の紀要に発表した。この論文は依頼論文である。具体的には、戦前の自殺率の推移を寄与度分解の手法で分析をした。 -
政府間財政移転の計量財政史研究：明治維新以降の長期パネルデータの構築と分析
研究課題/領域番号：17K03795 2017年4月 - 2020年3月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 立教大学
安藤 道人, 宮崎 雅人, 古市 将人
配分額：4420000円 （ 直接経費：3400000円 、 間接経費：1020000円 ）
本科研費では、戦前から戦後にかけての地方財政の都道府県レベルの長期パネルデータをデータ化して分析した。主な研究成果としては、1883-1917年までの地方財政の動態を分析した論文を執筆した。本論文は、財政調整制度が存在しなかった1880年代から1910年代にかけての道府県・市・町村財政において、住民一人当たりの歳出入の水準やその地域間格差がどのように展開したかを、道府県パネルデータを活用して検証した最初の論文である。また1909-1935年の地方財政の動態を分析した論文や1887-1935年の期間を総合的に検証した英語論文を執筆し、それぞれ国内学会と国際学会において発表した。
-
福祉国家の変容と中間層からの支持調達：政治学と財政学との協働による国際比較分析
研究課題/領域番号：16H03576 2016年4月 - 2019年3月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 埼玉大学
高端 正幸, 近藤 康史, 西岡 晋, 西山 隆行, 古市 将人, 茂住 政一郎, 福田 直人, 小西 杏奈, 近藤 正基, 秋朝 礼恵, 千田 航, 佐藤 滋
配分額：12740000円 （ 直接経費：9800000円 、 間接経費：2940000円 ）
グローバル化の進展や雇用・所得の不安定化等が福祉国家の再編と同時進行する昨今、かつて福祉国家の強力な支持層であった中間層の解体と福祉国家への支持の低下が各国でみられている。
本研究はそれを念頭に、1990年代以降の社会保障給付と負担構造の改革が、いかに中間層の福祉国家からの離反を招いたのか、あるいは彼らからの支持の調達を意図したのかという点を、日・米・英・仏・独・瑞の国際比較を通じて考察した。 -
普遍主義的福祉を支えるスウェーデン地方税財政の分析-歴史的・計量的視点から
研究課題/領域番号：23830073 2011年4月 - 2012年3月
文部科学省 科学研究費補助金(研究活動スタート支援) 研究活動スタート支援 帝京大学
古市将人
担当区分：研究代表者 資金種別：競争的資金
担当経験のある科目（授業）
-
財政学
2025年4月 - 現在 機関名：中央大学 経済学部
-
財政学（法政大学社会学部）
2022年4月 - 2025年3月
-
財政学（帝京大学経済学部）
2011年4月 - 2025年3月
-
財政学
2019年4月 - 2024年3月 機関名：立教大学法学部
-
租税論
2020年4月 - 2021年3月 機関名：立教大学経済学部
-
地方財政論
2014年4月 - 2015年3月 機関名：東京経済大学
-
経済学
2011年4月 - 2012年3月 機関名：聖学院大学
委員歴
-
2024年6月 - 現在
新潟県 新潟県行財政アドバイザー
-
2012年7月 - 現在
一般財団法人 自治総合センター 地方分権に関する基本問題についての調査研究会,委員
-
2025年6月 - 2027年3月
地方公共団体金融機構 地方公共団体金融機構持続可能な地方税制度研究会委員
-
2013年 - 2022年3月
一般財団法人 地方自治研究機構 地方行財政ビジョン研究会,委員
-
2016年4月 - 2016年10月
総務省 地方公会計の活用のあり方に関する研究会,委員