2024/02/01 更新

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アベ シゲキ
阿部 成樹
ABE Shigeki
所属
文学部 教授
その他担当機関
文学研究科仏文学専攻博士課程前期課程
文学研究科仏文学専攻博士課程後期課程
連絡先
メールによる問い合わせは《こちら》から
外部リンク

学位

  • 美術史学博士 ( Université de Paris Ⅰ )

  • 文学修士 ( 東北大学 )

学歴

  • 1995年11月
     

    パリ第1大学   博士課程   美術史学   博士   修了

  • 1994年9月
     

    東北大学   文学研究科   美学・美術史学専攻   博士後期   単位取得満期退学

  • 1987年3月
     

    東北大学   文学研究科   美学・美術史学専攻   博士前期   修了

  • 1985年3月
     

    東北大学   文学部   哲学科 美学・西洋美術史専攻   卒業

  • 1981年3月
     

    石川県立金沢二水高等学校   卒業

経歴

  • 2011年4月 - 現在

    中央大学   文学部   教授

  • 2022年4月 - 2023年2月

    東北大学   文学部   非常勤講師(集中講義)

  • 2020年10月 - 2021年3月

    慶應義塾大学   文学部   非常勤講師(芸術学B)

  • 2019年9月 - 2020年3月

    慶應義塾大学   文学部   非常勤講師(美術史特殊II L)

  • 2018年9月 - 2019年3月

    慶應義塾大学   文学部   非常勤講師(美術史特殊II L)

  • 2014年10月 - 2015年3月

    東京大学   文学部   非常勤講師(美術史学特殊講義)

  • 2011年7月 - 2011年8月

    東北大学   文学部   非常勤講師(集中講義)

  • 2009年4月 - 2011年3月

    山形大学   人文学部   教授

  • 2009年4月 - 2010年3月

    九州大学   文学部   非常勤講師(集中講義)

  • 2009年4月 - 2009年9月

    北海道大学   文学部   非常勤講師(集中講義)

  • 2007年4月 - 2009年3月

    山形大学   人文学部   准教授

  • 1996年4月 - 2007年3月

    山形大学   人文学部   助教授

  • 2004年4月 - 2005年3月

    京都大学   文学部   非常勤講師(集中講義)

  • 1999年4月 - 1999年12月

    宮城教育大学   非常勤講師(集中講義)

  • 1994年10月 - 1996年3月

    東北大学   文学部   助手

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所属学協会

  • 美術史学会

  • 美学会

  • 日仏美術学会

研究キーワード

  • 美術史

研究分野

  • 人文・社会 / 美術史  / 美術史

論文

  • 西洋美術史における新古典主義様式の認知とその背景について

    阿部成樹

    紀要 言語・文学・文化   130   1 - 21   2022年3月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

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  • 様式と歴史 招待

    阿部成樹

    西洋美術研究   20   2020年9月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:三元社  

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  • アンリ・フォシヨン『かたちの生命』——そのエッセンスとコンテクスト——

    阿部成樹

    紀要 言語・文学・文化   ( 124 )   85 - 103   2019年3月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)   出版者・発行元:中央大学文学部  

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  • アンリ・フォシヨンにおける手と手仕事をめぐって 査読

    阿部 成樹

    中央大学文学部紀要 = Journal of the Faculty of Literature, Chuo University   ( 265 )   65 - 91   2017年3月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)   出版者・発行元:中央大学文学部  

    CiNii Books

    CiNii Research

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    その他リンク: https://chuo-u.repo.nii.ac.jp/records/8662

  • 変容の地平 ——アンリ・フォシヨンの思索から 招待

    阿部成樹

    国際シンポジウム「時の作用」   67 - 75   2014年5月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:国立西洋美術館  

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  • ダヴィッドとジロデ ──師弟関係のひとつのケースとして 招待

    阿部成樹

    芸術家と工房の内と外 ──学習・共同制作・競争の諸相   139 - 166   2013年3月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:京都大学大学院文学研究科  

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  • アンリ・フォシヨンと歴史の時間 査読

    阿部成樹

    山形大学大学院社会文化システム研究科紀要   ( 7 )   53 - 60   2010年10月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:山形大学大学院社会文化システム研究科  

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  • フォシヨンとクローバー:美術史と人類学のもうひとつの接点について 査読

    阿部成樹

    日仏美術学会会報   ( 29 )   61 - 75   2010年7月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:日仏美術学会  

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  • 追悼の政治―ジャック=ルイ・ダヴィッド《マラーの死》について 査読

    阿部成樹

    表象   2   190 - 208   2008年3月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:表象文化論学会  

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  • 手仕事と個-オクタヴ・タッセールのアトリエ図 査読

    阿部成樹

    西洋美術研究   13 ( 13 )   73 - 92   2007年7月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:三元社  

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  • 響きあうかたち-アンリ・フォシヨンと同時代の知的潮流- 査読

    阿部成樹

    美術史   56 ( 2 )   397 - 410   2007年3月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:美術史学会  

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  • 川崎繁夫作《閃光》(山形大学附属博物館所蔵)-その作風と大正期のロダニスム- 査読

    阿部成樹

    山形大学大学院社会文化システム研究科紀要   1   85 - 93   2005年3月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:山形大学大学院社会文化システム研究科  

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  • ダヴィッド派の中のアングル 査読

    阿部成樹

    美學   48 ( 1 )   13 - 24   1997年6月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:美学会  

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  • アングル『トルコ風呂』の空間について

    阿部成樹

    美術史学   12 ( 12 )   75 - 101   1990年

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:東北大学美術史学研究室  

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  • アングル1807-1808年の裸体画の生成過程

    阿部成樹

    美術史学   10 ( 10 )   75 - 105   1988年

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:東北大学美術史学研究室  

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書籍等出版物

  • 土 : savoir & faire

    ユーグ・ジャケ, 阿部成樹( 担当: 共訳 ,  原著者: エルメス財団 ,  範囲: ミケル・バルセロ ──地形図 アトリエ訪問──)

    岩波書店  2023年8月  ( ISBN:9784000239073

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    総ページ数:ix, 396p   記述言語:日本語  

    土と人、手わざが出会うところ。私たちの身近な素材「土」に、アート・歴史・建築・民俗学などからアプローチする。エルメス財団「スキル・アカデミー」の書籍化。

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  • 美学の事典

    美学会( 担当: 分担執筆 範囲: アカデミー ──美術を教えることは可能か)

    丸善出版  2020年12月  ( ISBN:9784621305423

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    総ページ数:735   担当ページ:178-179   記述言語:日本語   著書種別:事典・辞書

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  • アンリ・フォシヨンと未完の美術史 かたち・生命・歴史

    阿部成樹( 担当: 単著)

    岩波書店  2019年5月  ( ISBN:9784000613408

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    総ページ数:432   記述言語:日本語   著書種別:学術書

    二〇世紀フランスを代表する美術史家であり、近年、再評価が進むアンリ・フォシヨン(一八八一‐一九四三)。本書は、かたち、比較、交流・伝播、民族、様式、生命といったキーワードから、フォシヨンの思考における「縦の系譜」よりも「横の響き合い」にとりわけ着目する。具体的には、同時代の歴史学、社会学、民族学、人類学、言語学、進化生物学等の諸学問が相互に参照・越境・衝突・対話しあう時空間のなかでフォシヨンの仕事と生を見つめなおし、勢力を増すナチズムや全体主義との対決までを描いていく。現在の美術史の潮流にとって先駆的であり、今なお可能性をもつ存在であり続けているフォシヨンの「かたちを通した人類学」のダイナミズムに迫る、世界的にも稀有の、本格的な作家論的評伝がここに誕生した。

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  • ルネサンス美術館

    石鍋真澄ほか( 担当: 共著 範囲: 第4章第3節コラム:フォンテーヌブロー派の裸体表現)

    小学館  2008年10月  ( ISBN:9784096997086

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    記述言語:日本語   著書種別:学術書

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  • 旅を糧とする芸術家

    小佐野重利ほか( 担当: 共著 範囲: 第二部第5章:横断と遡行―18世紀フランスの画家たちとイタリア)

    三元社  2006年12月  ( ISBN:4883031705

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    記述言語:日本語   著書種別:学術書

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  • アカデミーとフランス近代絵画

    アルバート・ボイム, 森雅彦, 阿部成樹, 荒木康子( 担当: 共訳)

    三元社  2005年3月  ( ISBN:4883031500

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    記述言語:日本語   著書種別:学術書

    アカデミーへの反抗をとおして聖化される前衛=印象派というイデオロギー。誰もが疑わなかった二項対立の「物語」に終焉を宣告する、いまや古典となった問題作、本邦初訳。

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  • かたちの生命

    アンリ・フォシヨン, 阿部成樹( 担当: 単著)

    筑摩書房  2004年9月  ( ISBN:448008875X

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    記述言語:日本語   著書種別:学術書

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  • フランス19世紀絵画

    阿部成樹, アルノー・ブルジョン・ド・ラヴェルニェ( 担当: 共著 範囲: 巻頭論文:19世紀フランス絵画の深みとゆらめき)

    ホワイトインターナショナル  2003年 

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    記述言語:日本語   著書種別:学術書

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  • 西洋美術への招待

    田中英道ほか( 担当: 共著 範囲: 第11章:一九世紀美術)

    東北大学出版会  2002年9月 

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    記述言語:日本語   著書種別:学術書

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  • 芸術哲学入門

    ジャン・ラコスト, 阿部成樹( 担当: 単著)

    白水社  2002年5月  ( ISBN:9784560058510

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    記述言語:日本語   著書種別:学術書

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  • パンドラの匣

    ドーラ&アーウィン・パノフスキー, 尾崎彰宏, 阿部成樹, 菅野晶( 担当: 共著 範囲: 4章:パンドラと無知、5章:ローマ・プリマ・パンドラ、エヴァ・プリマ・パンドラ、ルテティア・ノーヴァ・パンドラ、8章:ロマン主義、古典主義者、ヴィクトリア朝)

    法政大学出版局  2001年11月  ( ISBN:9784588007187

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    記述言語:日本語   著書種別:学術書

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  • ルネサンスの神話

    アンドレ・シャステル, 阿部成樹( 担当: 単著)

    平凡社  2000年4月  ( ISBN:4582238378

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    記述言語:日本語   著書種別:学術書

    ルネサンスを駆動した想像的なもの—その神話、欲望、夢の諸相を広大な視野と光彩陸離たる文体をもって浮彫りにする巨匠の野心作。図版総数131点。

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  • Ingres et l'art davidien: un essai de l'étude historique et comparative

    Shigeki Abe( 担当: 単著)

    1995年7月 

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    総ページ数:481   記述言語:英語   著書種別:学術書

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MISC

  • キリンの斑と雪と土器 招待

    阿部成樹

    図書   ( 877 )   24 - 28   2022年1月

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    記述言語:日本語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(その他)  

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  • かたち・装飾・生命 招待

    阿部成樹

    ユリイカ   53 ( 5 )   250 - 259   2021年5月

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    記述言語:日本語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア)   出版者・発行元:青土社  

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  • エッセー:西洋美術と光

    阿部成樹

    応用物理   2009年

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    記述言語:日本語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(その他)   出版者・発行元:応用物理学会  

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  • 特集芸術家伝説 文献リストと解題

    阿部成樹

    西洋美術研究   ( 13 )   216 - 228   2007年7月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(その他)   出版者・発行元:三元社  

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  • Roland Mortier, L'Originalité

    阿部成樹

    西洋美術研究   ( 11 )   216 - 222   2004年9月

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    記述言語:英語   掲載種別:書評論文,書評,文献紹介等   出版者・発行元:三元社  

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  • 展覧会評:フランス19世紀絵画展(上下)

    阿部成樹

    山形新聞   2004年6月

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    記述言語:日本語   掲載種別:書評論文,書評,文献紹介等   出版者・発行元:山形新聞社  

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  • 英国の大学博物館―オックスフォードとバーミンガム―

    阿部成樹

    山形大学附属博物館報   2004年3月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(その他)   出版者・発行元:山形大学附属博物館  

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  • エッセー:美術作品は生きものか―フォシヨン『かたちの生命』を翻訳して

    阿部成樹

    ちくま   2004年

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    記述言語:日本語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(その他)   出版者・発行元:筑摩書房  

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  • Amaury-Duval,L'atelier d'Ingres, Présenté et annoté par Daniel Ternois

    阿部成樹

    西洋美術研究   ( 2 )   204 - 208   1999年9月

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    記述言語:英語   掲載種別:書評論文,書評,文献紹介等   出版者・発行元:三元社  

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  • 展覧会評:パリのボヘミアンたち―「モディリアーニとその時代」展を見る

    阿部成樹

    山形新聞   1997年8月

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    記述言語:日本語   掲載種別:書評論文,書評,文献紹介等   出版者・発行元:山形新聞社  

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講演・口頭発表等

  • アンリ・フォシヨンにおける手と手仕事をめぐって

    阿部成樹

    科学研究費補助金「作品における制作する手の顕在化をめぐる歴史的研究」研究会  2016年3月 

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    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

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  • 変容の地平ーアンリ・フォシヨンの思索から

    阿部成樹

    国立西洋美術館国際シンポジウム 時の作用と美学  2012年4月 

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    記述言語:日本語   会議種別:公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等  

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  • ダヴィッドとジロデ ——師弟関係のひとつのケースとして

    阿部成樹

    科研費研究会「芸術家と工房の内と外-学習・共同制作・競争の諸相-」  2011年10月 

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    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

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  • アンリ・フォシヨンと歴史学の転回

    阿部成樹

    美学会東部会例会  2010年7月 

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    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

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  • フォシヨンと歴史

    阿部成樹

    日仏美術学会ワークショップ「1920-30年代の美術史家と美術批評家——フランス美術史編纂の歴史研究試論2」  2009年12月 

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    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

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  • フォシヨンとクローバー―「超有機体」論をめぐって

    阿部成樹

    日仏美術学会ワークショップ「1920-30年代の美術史家と美術批評家——フランス美術史編纂の歴史研究試論」  2008年12月 

     詳細を見る

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

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  • フォシヨンと近代美術 ──『19世紀絵画』を中心に

    阿部成樹

    『美術史学』第20号刊行記念学会  2000年11月 

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    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

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  • ダヴィッド派の中のアングル

    阿部成樹

    美学会  1995年12月 

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    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

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  • アングル『ヴァルパンソンの浴女』他二点の裸体画の生成過程

    阿部成樹

    美術史学会  1987年5月 

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    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 西洋美術における「目」と「眼差し」の総合的研究

    研究課題/領域番号:23320031  2011年4月 - 2015年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(B)  京都大学

    岡田 温司, 木俣 元一, 前川 修, 秋庭 史典, 金井 直, 阿部 成樹, 喜多村 明里, 松原 知生, 石田 美紀, 篠原 資明, 門林 岳史

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    配分額:20930000円 ( 直接経費:16100000円 、 間接経費:4830000円 )

    本年度は分担者による研究報告会(名古屋大学文学部2014年12月21日)を開き,岡田(眼差しの観点から見た映画論と絵画論の比較検討),金井直(カノヴァの彫刻受容・批評における写真の役割),石田美紀(高倉健とカメラの眼差し)がそれぞれ発表を行ない,議論を重ねた.2015年3月2日と3日は,ローマ大学トル・ヴェルガータとの共同開催で『哲学と芸術における目と眼差し』という国際シンポジウムを開催し,海外研究協力者のローマ大教授ジュゼッペ・パテッラ(ラカンにおける目と眼差し),パオロ・ダンジェロ(ヘーゲル美学における彫刻の眼差し)をはじめ,京都大学の若手研究者8名がそれぞれ意欲的な発表を行った.

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  • 芸術家と工房の内と外-学習・共同制作・競争の諸相-

    研究課題/領域番号:21320028  2009年 - 2012年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(B)  京都大学

    中村 俊春, 根立 研介, 平川 佳世, 安田 篤生, 阿部 成樹, 吉田 朋子, 深谷 訓子, 剱持 あずさ, 宮崎 もも

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    配分額:17680000円 ( 直接経費:13600000円 、 間接経費:4080000円 )

    近代以前の時代において、芸術教育および制作の中心は工房であった。親方芸術家が経営する工房は、若い徒弟たちを養成する機関であり、またそこには、親方の指示に従って作品の制作を補助する助手たちがいた。本研究では、ヨーロッパおよび日本のさまざまな芸術家たちの工房の制作システムの特徴を明らかにし、かつ、独立した後の芸術家とかつて芸術家が属した工房との関係、異なる工房間の共同制作など、工房の外側との関係性を解明した。

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  • 視覚表象における「アクチュアル」の研究

    研究課題/領域番号:19520089  2007年 - 2009年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)  山形大学

    阿部 宏慈, 清塚 邦彦, 阿部 成樹, 中村 唯史, 中村 三春, 大河内 昌, 大河内 昌

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    配分額:4420000円 ( 直接経費:3400000円 、 間接経費:1020000円 )

    視覚表象の分析における<アクチュアル>概念の理論的・実践的射程を、映画、写真、マンガなどの具体的な事例にもとづいてあきらかにした。

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  • 19世紀フランス美術史における「共同制作」の位相

    研究課題/領域番号:18520077  2006年 - 2008年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)  山形大学

    阿部 成樹

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    配分額:2200000円 ( 直接経費:1900000円 、 間接経費:300000円 )

    19世紀フランスにおける芸術家たちの共同制作について、総合的な見地から検討を行い、その性格の変遷を歴史的に見るとともに、理論的な視座から意味づけと分析を試みた。その結果、共同制作の意味合いは、流派内での図像の共有、やり取りといった情報交換の色彩が強いものから、様式上の共同研究へと移り変わったことが見て取られた。またタルドによる模倣に基づく社会理論により、そうした相互参照としての共同制作のあり方を、近代社会の組成そのものと実質的に関係づけて論じる可能性が新たに見いだされた。

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  • 視覚表象における「リアル」の研究

    研究課題/領域番号:16602001  2004年 - 2006年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)  山形大学

    阿部 宏慈, 中村 三春, 大河内 昌, 清塚 邦彦, 阿部 成樹, 中村 唯史

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    配分額:3000000円 ( 直接経費:3000000円 )

    本研究は、日本、英米圏、フランス、ロシア(ソ連)等で蓄積されてきた記号論的分析の成果をもとに、視覚表象が優越する芸術諸ジャンル(絵画、写真、映画、マンガほか)とその周辺領域における「リアル」の意義と機能を明らかにすることを目的として実施された。その目的を達成するため、山形大学人文学部人間文化学科の、特に芸術、表象文化論、視覚表象の理論に関わる研究に携わっている6人の研究者がそれぞれの課題にしたがって分担しつつ、共同で研究をすすめた。
    その中で、阿部宏慈は主としてドキュメンタリー映画における表象不可能性の問題と「リアル」の概念をめぐる理論的研究と分析をおこなった。中村三春は、映画と文学における「リアル」の表象の問題をむしろフィクション映画を対象として研究した。大河内 昌は、英国十八世紀におけるピクチャレスクの美学とリアルの問題の理論的研究をおこなった。清塚邦彦は、写真における「リアル」の問題を、ウォルトンの哲学的分析を中心に研究した。阿部成樹は、ダヴィッドの「マラーの死」をはじめとする新古典主義絵画における「リアル」の表象を研究した。さらに、中村唯史はマンガにおける「リアル」の問題を、特に最新の理論的成果をもとに研究した。
    如上の研究を通じて、「リアル」の表象に対する基盤を異にするアプローチを突き合わせることによって、表象をめぐる学際的な研究の可能性が開かれたことが何よりも大きな成果である。表象文化論のアプローチを絶えず純理論的な枠組と芸術史に基づく正確な理解に照らしつつ検証することで、分析の精度を高めることができた。

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  • 19世紀フランスにおける「芸術制作」の文化的表象

    研究課題/領域番号:15520078  2003年 - 2004年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)  山形大学

    阿部 成樹

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    配分額:1800000円 ( 直接経費:1800000円 )

    本研究では、19世紀フランスの文化が生み出した「芸術制作」の表象を、視覚表象と言語表象に探り、それらを分析して系列づけることを目指した。その結果、以下のような分析を行なうことができた。
    まず、社会との関連で捉えられた芸術制作の表象がある。ルネサンスまでの前近代において制作は、いまだ職人的制作の一分野と位置づけられており、それをアトリエの空間表象や人物表象に読み取ることができるが、同様の表象形式が19世紀においても持続するとともに、いわば社会との包摂関係が逆転して、アトリエ内の小社会の存在が強調されるにいたったことが分かった。
    次に、そうした社会との親和的関係性が否定的に意識され、むしろ社会からの孤立と疎外を前景化した表象も成立する。早い段階では、それは「猿の芸術家」という寓意的形式を取っていたが、19世紀に入るとそれは深刻さの度合いを深め、いっそうリアルに芸術家の疎外状況を表象することになる。それはまた、制作を内密で外に現れない精神的行為として描くことにもつながるが、表象としては秘儀的な形式を取ったり、もっと穏やかな内面的自由の形式を取ることもある。
    第3に、制作を取り巻き支える人的・物質的装置の描写が重要性を得る系列がある。これは、愛好家や批評家との協同性を強調したり、作品制作に必要な資料類の堆積を強調したりする表象系列である。これらをとおして、芸術制作は再度、規模の小さな社会的コンテクストに位置づけられるが、そのあり方は一般の社会からは隔絶されている。
    文学における表象は、これら視覚表象の系列に平行し、また融合させているものと思われる。ノディエにおいては、制作は密儀的要素を強調しており、バルザックではそれが極限まで追究されるとともに、必然的に生じる社会的疎外状況も語られ、また批評の役割も意識されている。最後の点についてはゾラにも受け継がれ、また制作を取り巻く小社会が作家に及ぼす人格的影響も掘り下げられていると見られる。
    今後さらに資料的探索を充実させ、この大きな見取り図をさらに精緻なものとする必要がある。

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  • 西洋近代美術におけるアトリエの意味

    研究課題/領域番号:12710019  2000年 - 2001年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  奨励研究(A)  山形大学

    阿部 成樹

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    配分額:2000000円 ( 直接経費:2000000円 )

    本研究では、十九世紀初頭の新古典派、ロマン派の芸術家たちを中心に、彼らにとっての芸術的生成の母胎となったアトリエの意義を考察した。それによれば、彼らのアトリエ体験とは、作品および回想記等の文献資料から判断する限り、本質的には他者(師自身を含む)との相互批判を通じた自己形成であることが認められる。すなわち、教育機関としてのアトリエは、すでにダヴイッドのそれ以来、師の模倣を通じた修練の場ではなくなっており、アカデミーないし国立美術学校の保守性として当時攻撃を受けたのは、その美学的主張以上に、師の模倣に基づく一方的な教育観であったと思われるのである。この点は、当初の見通しのとおり、制作システムとしての前近代の工房と、美学的主張を行うための現代的な芸術家集団との過渡期としてのアトリエのあり方を確認することとなった。そして、こうした変化の背景として、独創性の重視という思想的潮流があると考えられるが、それは必ずしも変化の動因とは位置づけられられないように思われた。
    むしろ同時に、問題を社会的な位相から捉えるならば、十九世紀初期のアトリエは市民社会の生産・労働システムからの疎外状況の表象としてみることができるだろう。たとえば本研究の過程で調査したアトリエ図には、芸術家の貧困を強調したもの(中には無人のアトリエ図もあり、ゴッホの室内情景を予示するものとして興味深い)と、芸術制作を聖化したものとがあるが、これはいずれも成立しつつあった近代的な労働システムと芸術制作との差異化を示すものとみることができる。この間題は、文学における「制作」の表象(バルザック、ゾラについて多くの研究がある)や十九世紀の労働者階級、社会政策の問題との関わりを示している。この点は次の研究課題として、より広い文脈において追究していきたい。

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  • 18世紀フランスにおける美術と感性論

    研究課題/領域番号:08710022  1996年    

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  奨励研究(A)  山形大学

    阿部 成樹

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    配分額:1000000円 ( 直接経費:1000000円 )

    今回の研究では、フランス18世紀美術の基本性格について、特に同時代の感性にまつわる理論や思想との関連を中心に考察を試みた。その際、具体的には1)重要と思われる画家・彫刻家の作品分析と、2)同時代の感性論の分析の二つの柱を立てて研究を進めた。まず1)に関しては、ワト-、ウ-ドンという二人の重要な藝術家の全作品カタログをはじめ、貴重な資料を収集した結果、次のような知見が得られた。まず、藝術家による感性論や美学への接近が、ウ-ドンの場合に見るようにかなり直接的であること。ピュグマリオン神話や哲学者の肖像といったアナロジックな関わりにとどまらず、ウ-ドンの場合、「哲学」そのものの擬人像といった作品を制作しており、現在ほとんど研究の対象となることのないこのような作品を詳しく分析することにより、美術と感性論との直接的関係が明らかになると思われる。また、ある研究に示唆された結果、当初重視していた主題的関連だけでなく、ワト-に見るように画風そのものの感性論的意味を問うことも可能であると考えるようになった。
    感性論的ディスクールに関しては、現在フランスで逐次刊行中の、フランス語による哲学書の大がかりな再販叢書から重要と思われる著作を選択し、一括して入手した。このセットの分析と、これまでのフランス、日本における18世紀思想・美学研究の参照により、更にこの時代の美術の主題における感性論との関わりが多面的に見え始めた。一つの例として、読書行為が挙げられる。当時の文脈において読書は強い感情的反応をもたらすものとして捉えられたり、教育という通路を通じて、子どもの感性の形成と結びつけられたりするものであることが1次、2次文献から知られた。この知見により、当時の画題に散見される「読書(する人)」は新たな意味を持つことになる。
    以上のような知見を基礎に、今後更に分析・研究を進めて行くつもりである。

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委員歴

  • 2023年6月 - 2024年5月

    美術史学会   委嘱委員、編集委員  

  • 2020年6月 - 2021年5月

    美術史学会   委嘱委員・編集委員  

  • 2017年6月 - 2018年5月

    美術史学会   委嘱委員・編集委員