2024/10/20 更新

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オオカミ ナオフミ
大上 尚史
OKAMI Naofumi
所属
法学部 助教C
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外部リンク

学位

  • 博士(法学) ( 明治大学 )

  • 修士(法学) ( 明治大学 )

学歴

  • 2023年3月
     

    明治大学   法学研究科   公法学専攻   博士後期   修了

  • 2015年3月
     

    明治大学   法学研究科   公法学専攻   博士前期   修了

  • 2013年3月
     

    明治大学   法学部   法律学科   その他   卒業

経歴

  • 2023年4月 - 現在

    中央大学   法学部   通信教育課程   インストラクター

  • 2020年4月 - 現在

    清和大学   法学部   非常勤講師

  • 2020年4月 - 2023年3月

    明治学院大学   法学部   特別TA

所属学協会

  • 2015年10月 - 現在

    日本法哲学会

  • 2015年4月 - 現在

    東京法哲学研究会

研究キーワード

  • 排除理由

  • 行為理由

  • 法哲学

研究分野

  • 人文・社会 / 基礎法学  / 法哲学・法思想史

論文

  • 法による正当性主張をめぐるアレクシー=ラズ論争

    大上尚史

    法学新報   131 ( 3・4 )   221 - 245   2024年9月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)   出版者・発行元:法学新報編集委員会  

    本稿では、法が概念上必然的に道徳的正当性を主張するというテーゼを、ロベルト・アレクシーとジョセフ・ラズの論争を手がかりに、検討した。両者は、法が正当性を主張することを認める。法の正当性主張の検討が、道徳と必然的な結びつきをもつという法の本性の解明に役立ち、それによって法実証主義を反駁できると考えるアレクシーに対して、ラズはそれは法の本性の解明に何ら貢献しないため、法実証主義批判として有効ではないと反論する。このような法実証主義批判が成功しているのかを確かめるために、アレクシーが提出した3つの論拠、すなわち法が(道徳的な)正当性を主張していることを明らかにしようと試みた正当性論拠、正当性主張に違反するがゆえにきわめて不正な法は法でないことを示そうとした不法論拠、法が主張する正当性が道徳的なものであることを示すことを狙う原理論拠を検討した。 結論として、三つの論拠はそれぞれ論証として不十分であること、そしてアレクシーがこれらの論拠、特に正当性論拠を提示する際に、法が道徳と必然的な結びつきがあることを前提にしてしまっているのではないかと論じた。

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  • 排除理由の研究 査読

    大上尚史

    1 - 178   2023年5月

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    記述言語:日本語   掲載種別:学位論文(博士)  

    本稿は法哲学者ジョセフ・ラズの法理論の最重要概念「排除理由」(ある理由では行為しない理由)の解明を目指す。
    第一部では排除理由が提出された『実践理由と規範』を読解し、規範の本質は行為を指導することだとする「行為理由としての法」という構想の全体像を示した。第二部では排除理由に対する批判を検討し、排除理由概念の明確化を図った。
    法が規範であるのは、排除理由として法以外のほとんどすべての行為理由を排除することによって、行為を指導するからだということの含意を明らかにした。

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  • 排除理由に基づく推論 査読

    大上尚史

    法学研究論集   ( 58 )   1 - 15   2023年2月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)   出版者・発行元:明治大学大学院  

    本稿は排除理由の解明のためにM.S.ムーアによる批判を検討した。その批判によると、排除理由に基づく推論は、正しい結論を導出しない。どんな理由も行為の正当化に何らかの寄与をする以上、実践的推論において排除理由が一定の理由を排除すると、正しい行為が導かれないおそれがあるからである。本稿ではこの批判を検討し、道徳的にすべき行為を一階理由の比較衡量によって決めるというモデルが、ルールの性質をうまく捉えられないことを明らかにした。

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  • ジョセフ・ラズの『法体系の概念』における規範の理論 査読

    大上尚史

    法学研究論集   ( 57 )   1 - 20   2022年9月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)   出版者・発行元:明治大学大学院  

    本稿はジョセフ・ラズの、無視されてきた初期の規範の理論である影響力説の特質の解明を目指す。人は行為によって何らかの事態を生じさせる影響力をもち、その事態が自分にとって望ましいかどうかによって、行為をすべきかどうかを決める。この行動原理を前提に、法規範は、行為とそれが引き起こす事態を、要件と効果という形式で規定することによって、人々の行動を指導する点に、規範の本質が見いだされる。この規範理解に基づいて、各種法規範を分析した。

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  • 排除理由の動機づけ解釈について――M. S. ムーアのJ. ラズ批判を手がかりに―― 査読

    大上尚史

    法学研究論集   ( 56 )   1 - 17   2022年2月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)   出版者・発行元:明治大学大学院  

    本稿では排除理由概念の解明のために「ある理由では行為しない理由」を「ある動機では行為しない理由」とみなすM.S.ムーアの主張を検討した。人は自分の行為の動機を選ぶことはできないと仮定すると、排除理由は「ある動機では行為するな」という不可能なことを要求する、無意味な概念だとムーアは批判する。本稿ではこの批判に反論する目的で、行為理由を動機づけと同一視するムーアの立場の問題点を提示し、行為理由を動機づけ理由と同一視しないラズの立場を擁護した。

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  • 排除理由,不確かさ,行為調整 ――S.R.ペリーのラズ批判を手がかりに―― 査読

    大上尚史

    法学研究論集   ( 55 )   1 - 20   2021年9月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)   出版者・発行元:明治大学大学院  

    本稿では排除理由概念の解明を目指し、排除理由の一例である権威者の判断を、行為者が何をすべきか分からないという実践的不確かさへの対処方法として位置づけるべきだと主張するS.R.ペリーによる排除理由批判を検討した。それによって、ラズが排除理由を不確かさへの対処法としてよりも、行為調整に役立つものという点を重視していること、ラズの排除理由分析ひいては権威分析には、人々による、権威者の判断の多様な受け取り方を考慮できないという弱点があることを示した。

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  • 行為理由の論理学における法体系 査読

    大上尚史

    法学研究論集   ( 54 )   1 - 19   2021年2月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)   出版者・発行元:明治大学大学院  

    本稿では行為理由の論理学において法体系がどのように捉えられているのかを検討した。立法府を中心に法体系を理解する立場と、裁判所を中心とする立場との比較を通して、法規範が行為理由となるためには、それが実効的な法体系の一部であることが必要であること、法体系の実効性は、立法府の法制定活動ではなく、裁判所による法適用活動に依拠していることを示し、その結果として、法が行為理由となるためには、実効的法体系の存立が重要な意味をもつことを明らかにした。

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  • ジョセフ・ラズの行為理由の論理学における規範 査読

    大上尚史

    法学研究論集   ( 53 )   45 - 61   2020年9月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)   出版者・発行元:明治大学大学院  

    本稿の目的は、ジョセフ・ラズの行為理由の論理学において命令規範、許可規範および権能付与規範がどのように位置づけられているのかを明らかにすることである。規範の本質が「人の行為を指導すること」にあるとする立場を前提に、各種規範が、すべき行為を決める実践的推論で果たす役割の検討を通して、人の行為を間接的にしか指導できない許可規範、権能付与規範ではなく、直接的に指導できる命令規範が行為理由論の中心に位置づけられることを明らかにした。

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  • J.ラズにおける排除理由の概念――C.エッサートの批判を手がかりに―― 査読

    大上尚史

    法律論叢   93 ( 1 )   39 - 64   2020年7月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)   出版者・発行元:明治大学法律研究所  

    本稿は排除理由が排除する理由の範囲に関心がある。ジョセフ・ラズが、排除理由が排除する理由の範囲についての見方を変えたとするC. エッサートのラズ批判を検討する。規範やルール、権威者の指令の基礎にあってそれを正当化する理由が排除理由によって排除されるのかどうかを、排除されるとする当初の説明と、排除されないとされる現在の説明との比較検討を通して、ラズが当初の立場を維持していることを示した。

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  • ジョセフ・ラズの行為理由の論理学 査読

    大上尚史

    法学研究論集   ( 52 )   35 - 53   2020年2月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)   出版者・発行元:明治大学大学院  

    本稿はジョセフ・ラズの行為理由論の端緒を明らかにすることを目的とする。法規範の本質を「行為を指導する理由」だとするラズ法哲学の最重要概念である排除理由(すなわち「ある理由では行為しない理由」)はこれまであまり注目されてこなかった。本稿は、彼の初期の著作『実践理由と規範』(1974)で提示された排除理由の概念や、諸行為理由間の衝突に焦点を当てた考察を通して、ラズの行為理由論の特徴を明らかにした。

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  • ジョセフ・ラズの権威の概念 査読

    大上尚史

    法学研究論集   ( 51 )   35 - 48   2019年9月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)   出版者・発行元:明治大学大学院  

    本稿はイギリスの法哲学者ジョセフ・ラズの権威の概念の明確化を目的とする。ラズの権威論をめぐる従来の論争は、権威の正当化理論に焦点が集中しており、権威の概念はその重要性が認知されてこなかった。本稿はラズの権威の概念論に焦点を当て、権威者の発言を「排除理由」、すなわち「ある理由では行為しない理由」とみなすラズの立場の長所を、権威者の発言を(一階の)行為理由とみなす伝統的立場と比較することによって明らかにした。

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  • 法的義務について(1)強制説 査読

    大上尚史

    法学研究論集   ( 44 )   155 - 174   2016年2月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)   出版者・発行元:明治大学大学院  

    CiNii Books

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MISC

講演・口頭発表等

  • 源泉テーゼ、排除理由そして法解釈

    大上尚史

    東京法哲学研究会・法理学研究会合同合宿  2024年9月 

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    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

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  • 法、正当性、権威――ラズ=アレクシー論争を手がかりに――

    大上尚史

    東京法哲学研究会  2023年10月 

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    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)   国名:日本  

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現在の担当授業科目

  • 2024年度   法解釈演習 B   学部

担当経験のある科目(授業)

  • 法解釈演習

    2023年9月 - 現在   機関名:中央大学

  • 法学入門

    2023年4月 - 現在   機関名:中央大学

  • 西洋法制史

    2023年4月 - 現在   機関名:清和大学

  • 法思想史

    2021年9月 - 現在   機関名:清和大学

  • 法哲学

    2020年4月 - 現在   機関名:清和大学

  • 独法

    2020年4月 - 2021年3月   機関名:清和大学

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